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映画「はたらく」コメント文 第7弾 [映画「はたらく」情報]

映画「はたらく」コメント文 第7弾です。



寄稿していただいた方は、私立聖坂養護学校(横浜市)の前校長で、現在は長野県で農業に従事している、松井務さんです。ぜひご覧ください。



映画「はたらく」を鑑賞して

私は、私立の特別支援学校の教師を永年続けてきました。養護学校義務化前から教職にあったため保護者と共に本人を支援して来ました。

養護学校義務化(1979年)を前にして自閉症児が一変に6人も入学して来た年がありました。それまでの教育方法では対応できず、大変な苦労をした事を思い出します。

あれから、40年近く経ち、発達障碍や自閉症時の増加が特別支援教育の課題となっています。個性的で個別の丁寧な指導が必要な彼等には集団指導は馴染みません。

教師の確保が課題となりました。

さて、映画「はたらく」の主人公は学校を卒業し社会に出た方が俳優になると云うユニークな作品です。監督の齋藤さんは、以前からハンディのある方々を支援しており集団に適応出来ないで、何時も外で車を見ている彼を見て疑問を抱いた様です。

「俳優にならないか?」との問いかけに対して「はい」と本人が応じた事から映画が始まります。自閉傾向のある彼が、応じたのも不思議ですがそこから始まる俳優を目指した二人三脚が面白い。互いに別の世界に住んでいてコミュニケーションも取れない様な状態から一緒に作品を作る「俳優」に変身できるのか?

専門家の目から見ても無謀な航海に乗り出したと映る挑戦です。本人達に見てもらいたいと思います。間違いなく共感の輪が広がります。 また、支援者の方にも見てもらいたいと思います。彼等への理解が広がると思います。 勿論、隣人として歩む私達にも多くの示唆を与えてくれます。 世の中、色んな人がいますが「みんな違って、みんな良い」と言う金子みすゞの言葉が浮かんで来るそんな作品です。



松井 務 私立聖坂養護学校(横浜市)前校長、現在は長野県で農業に従事している。


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